昔々、「天」の存在は人々の生活の中にあり、様々な自然現象は宇宙の’意思’が起こすものとして当然に受け入れられていた。
豊作を願っては天を仰いで祈り、病には呪文で邪気を祓った。
攻めてくる敵は実体のあるものと限らず、怨霊悪霊や魑魅魍魎(ちみもうりょう)など姿の見えない恐怖に鬼門を構えて防衛した。
太陽や月を崇拝し宇宙を神とした時代、呪術や祈祷は人々にとって大きな位置をしめていた。
除夜の鐘、節分の豆まき、雛流し、などなど、現代でも”呪術”は身近に存在している。
陰陽道は、古代中国の「陰陽・五行説」からきている。
自然界に存在する全てのものごとは「陰」と「陽」で成り立ち、相対しながらも調和を維持している。
どちらも単独では成り立たない。
太陽と月、明と暗、男と女、夏と冬、表と裏、昼と夜・・・
五行とは、木火土金水(もくかどごんすい)という五種類の「気」の働きを表している。
-すべての存在(万物)は「気」によって作られている-
「陰陽道」は1400年にわたって日本を支配してきた。しかし、
人はいつしか自然よりも偉くなり、かつては国家の官庁だった陰陽寮は廃止され、天から授かったはずの能力のごく一部しか使わずに生きるようになった。
そのかわり科学は進歩し、神の聖域だった天に飛び、ついには月に到達した。
この物語のキーワードは
「六芒星」
「グランドクロス(子午の呪術)」
「四神(玄武・朱雀・白虎・青竜)」
政宗公が仙台という街を作ってから400年もの間、六芒星はだれにも発見されませんでした。
幕府に提出する城下絵図に偽りを記してまで、隠し通す”理由”があったからです。
六芒星をなぞって作られた町だという証拠は、仙台の町割り自体が東西南北に正対しておらず”傾いている”ことです。
その角度はおよそ15度で、この傾きは六ぼう星を”城の鬼門に合わせる”ためにできたものです。
もし城下の町割りが六芒星となんら関係ないとすれば、この傾きが生じる必要はなかったはずなのです。
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