この絵は、いなべの親方が以前に城下の位置関係を3次元的に描いたものです。
黒いギザギザの線は「段丘」です。6地点は全て高台にあり、六ぼう星を結ぶラインは、ある高さをもって結ばれています。
現在の海抜で高さを調べると、城下の家々の頭上を通過していることがわかります。
当時はそのラインを妨害しないように、建物の高さを四間半以内にするように藩令で定められていました。
四間半というのは、城下の地面からの高さで、どこかを基準としたかどうかは資料に無いので不明ですが、
建物を建てるときにはその高さより高いものを建ててはならないということです。
表向きには、軍事目的である「見通し」において邪魔になるからという理由でしょうが、
実のところは、知られてはならない結界を守るためでしょう。
風水も「陰陽」「五行説」からきている学問です。
一口に風水といっても、「地理風水」「隠宅風水」「陽宅風水」などに分類されるようですが
この場合、政治家が都などを建設するときに使う「地理風水」があてはまると思われます。
いなべの親方曰く
各点を結んだこの線上は、強烈な’気’の通り道であり、この気の流れをさえぎってはいけない。3階以上の建物だと、ひっかかる可能性がある。
つまりこの線上に高層ビルを建てちゃダメだということですね。
ところが現代では、そんなこと知ったこっちゃないわけで、ニョキニョキと高層ビルが建ち続けています。
ラインは今も生きています。
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