「決して後ろに退かない」という毛虫の習性にあやかり「毛虫」をかたどった前立ての兜でおなじみの、
伊達の三傑のひとり伊達成実(しげざね)公。亘理伊達氏初代。政宗公のいとこにあたる。
お霊屋御開帳日は1/16と8/16。(綱元さんと同じですね)
亘理伊達家歴代墓所のある大雄寺(だいおうじ)。成実公開山
お霊屋の木像。
初代から13代まで、絶えずに続いて霊屋や墓石が1か所に存在するのは、仙台藩においてもめずらしい。
墓所全体が、亘理町指定文化財となっている。東日本大震災では墓石が多く倒壊した。
成実公には子供がいなかったため、政宗公の九男宗実を養子にしている。
この配置を見ても、成実公は「別格」なのがわかる。
そして、私のこの場所に持った印象は、
「なんて気持ちのいいところなんだろう!」
ここは、鎌倉・室町時代に亘理を治めた亘理氏の居城「小堤城おづつみじょう」があった場所で、
敷地を囲むように人工の土塁になっており切り取った崖がある山城形式、中世の城の名残りだ。
心地よい風に吹かれながら、亘理町内と太平洋を一望できる。
しかし、成実公の時代に慶長大地震(1611年)の大津波が起きている。
400年前この場所から、あの光景を眺めたと思われる。
御本堂には、連綿と続く代々のお位牌がズラーっと並ぶ。
きょうの御開帳は、亘理町教育委員会の学芸員さんに説明をいただいてとても勉強になりました。
このあと成実公を祭った「亘理神社」へ行ってみました。
ここもまた、えもいわれぬ趣がありまして、、、次記事へつづく~
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