鎌倉時代、出家して奥州松島を訪れた北条時頼の話。
時頼が松島を訪れた時、松島には天台宗の寺があり、その鎮守の山王神社の祭礼に出くわす。
祭を見ていた時頼に非礼があったと、天台宗僧たちは時頼を追い回し、命さえ危なくなる。
松島のとある島に逃げ込んだ時頼は、禅僧 法身と出会い、命拾いをした。
鎌倉に戻った時頼は、松島の天台宗の寺に兵を送り、寺を臨済宗の禅寺に改め、法身を寺に迎えた。
追われた天台宗の僧たちは、福浦島で時頼を呪詛し、間もなく北条時頼は亡くなる。
戦国時代、松島の寺は荒廃し、伊達政宗公が再興して臨済宗妙心寺派に改め、瑞巌寺が成立します。
法身は、瑞巌寺の中興とされていますが、詳しくは伝記は残っていません。
~なとりのひと~
★★★★★★
松島は、奥州の高野と呼ばれたほどの霊場でした。
高僧たちがこぞって修行に訪れた聖域です。
9/3のバスツアー第四弾で「山王神社」へもご案内します。
天長5年(828)慈覚大師が延福寺創建のとき、その護神として近江坂本(現滋賀県)の山王社の分霊を勧請し、天竜安(五大堂向かいの小高い丘)のほとりに祀ってありました。
寛永17年(1639)時の、瑞厳寺住職雲居禅師によって現在の地(天麟院裏手の西側の丘)に祀られました。
その後数回にわたり修復が行われていますが、その中に五郎八姫の息子で天麟院2世の「黄河幽清」の名前をある本の中に発見しました。
日吉山王神社は、観光客を寄せ付けないところにひっそりと鎮座してますが、歴史的背景や建築技術の高さから、宮城県指定重要文化財に指定されています。また神仏習合の名残で梵鐘もあります。
毎年4月に行われる例大祭のレポートを、当ブログにアップしてますのでご覧ください。
幽峰
*9/3のバスツアーは出発決定しましたが、数名お席があるようです。お申し込みはお早めにどうぞ。仙台バスツアーズ(株)まで。
歴史講座と研究書「星の街仙台」付き。私がガイドで同行します。
天麟院では、お霊屋の御開帳、本堂でのご住職のお話なども聞けます。
星の街仙台のツアーは、毎回バスが入っていけない領域に徒歩で参ります。今回は長い石段を上り下りしますので、暑さ対策なども万全でご参加ください。
2 Comments
福浦島で、改宗に反対し時頼を呪った話は聞いたことがあります。
そもそもなぜこの人は、祭りで非礼を犯したのでしょうかね?
呪い殺されるほどのすごいことってなんでしょうね?何かわかったら教えてくださいね。