仙台伊達家の菩提寺であった大年寺。黄檗宗(おうばくしゅう)の三大寺院に数えられ、最盛期には千人を超す僧がいた。
幕末に同じ黄檗宗の菩提寺をもつ長州毛利家が大年寺に間者を送ったとの話がある。幕末の仙台藩の情報を集めて長州に送ったという。
明治維新により、大年寺は廃寺となり、僧たちはちらばる。大年寺にあった本尊、伊達家のお位牌は、仙台伊達伯爵屋敷に移され、長持に入れられていたと聞いている。
大正から昭和にかけて、大年寺は再興され、本尊、お位牌は大年寺山に戻される。そのときの大年寺のご住職は長州生まれの方。
現在、お位牌は、松島、瑞巌寺にある。
間者として、大年寺にいた僧は、明治維新になり、明治政府の官僚を務めたとされ、東京にて没しているはずです。
戊辰の役で仙台藩士に殺害された、長州の世良修蔵の墓は白石に残るが、大正時代まで世良が使った馬の鞍が仙台に残されていた。
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