管理人幽峰、久々の投稿です。
東北大学付属図書館ロビーで展示されていた、二の丸付近から発掘された遺物を見てきました。
仙台城といえば、観光客がまず訪れる山城の本丸跡を思い浮かべるでしょう。
でも、ちょっとマニアックな視点からのおすすめは、二の丸跡(現東北大学川内キャンパス)。
政宗公の死後、仙台藩の政治の中心は二の丸に移り、幕末まで中枢として機能しました。
その後進駐軍が入り、フリーメーソンの仙台ロッジも置かれました。(国際センター前の三角地帯にあるフリーメーソンの石はその名残)
星の街仙台の物語のキーパーソンである五郎八姫が、松平忠輝と離縁させられ仙台に移り住んだ「西舘」は、現在の付属図書館あたり、上の地図では黒丸の第五地点。
その時代の出土物も見ることができて、大変興味深かったです。
南蛮人形(美濃)はきれいに原形のまま、首から下は空洞になっている。
ひとめで、キリシタンの宣教師を思わせる。
おもてなし用とされる陶磁器。
かんざしや紅皿、おしろい入れの蓋など。
当時、紅は高級品だったため、お局や側室クラスの化粧道具類と思われる。
五郎八姫が使っていたかもしれない。
当時、煙草は「トレンド」で、男女ともに楽しまれていた。
五郎八姫もたしなんでいたという記録あり。
とくにおもしろかったのは、中奥の便槽遺構の出土物。紅皿や櫛や鉢や皿など。
化粧道具は、着物のたもとなどからうっかり落としてしまったのね、と想像つきますが、皿って…
侍女がトイレに隠れてなにか食べていたのかしらね、フフフ
皿が割れずに残ったのは’堆積物’がクッションとなったから。
川内萩ホールの敷地内の紅葉がすばらしくきれいです。(11/24撮影)
展示は終了しましたが、散策にはおすすめです。
本丸への登り口、大手門のところに建つ支倉常長像。
大郷町の常長さんのお墓メモリアルパークと同じデザインです。
常さんかっこいいですね。
日本人初、ローマ教皇から洗礼を受け、太平洋を往復した大冒険家であり、偉業を成し遂げた人です。
星の街仙台的には、決して’悲劇のヒーロー’ではありません。
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