原田甲斐宗輔の実母。伊達騒動で汚名を着せられた息子の潔白を死ぬまで信じ、74歳で食を絶ち壮絶な死を遂げた。
先日6号線を走っていて、たまたま看板が目に入り立ち寄ってみたのであるが、
昔稲辺氏から聴いていた話では、けもの道を登った山中にあって、ただ自然石が置いてあるそれが目印の、
長い年月放置されたさみしい墓だったと。
6号線から西側にしばらく行ったところに駐車スペースがあり、立て看板も新しい。
ここで車を降りて山中へ入って行く。
道中、ところどころに親切に道標が設置され草木も伐採され歩きやすいが、昔は鬱蒼とした森の中だったことが見て取れる。
ここから山中に入るが、木の階段があって登りやすくなっている。
中腹あたりに亘理伊達氏の菩提寺大雄寺の隠居寺跡。慶月院は、亘理伊達家の屋敷で亡くなっている。
ここからさらに上った山上に葬られた。
これが自然石の慶月院の墓である。
墓の左隣に建てられた供養地蔵尊。
慶月院は、政宗公と香の前(茂庭綱元の側室)の娘とされ、甲斐は政宗公の孫にあたる。
今年の1/16(伊達成実公のお霊屋御開帳)に企画したバスツアー~亘理コースは、
残念ながら最少催行人数に達せずキャンセルとなったが、もしリベンジがあるなら、
是非、慶月院のお墓参りも組み込みたいが、いかがだろうか。
星の街仙台は、表舞台に登場しない伊達家の知られざる重鎮たちの、400年の時を超えて菩提を弔うお役目を課せられている気がします。
~幽峰~
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